
新型コロナウイルスの蔓延状況
新型コロナウイルスの治療薬・ワクチン開発の現状
第2波はくるのか
改めて振り返る予防法
目次
日本における新型コロナウイルスの蔓延状況
まずは表をご覧ください。
厚生労働省のページはこちら
6月4日現在で1万7千人以上の方が、PCR検査において陽性となっています。
PCR検査実施人数は30万人を超えてはいますが、報道等でもある通り新型コロナウイルスの疑いがあってもPCR検査を受けられていない人が多くいる事が予想されておりので、実際の罹患者数はこれ以上じゃないかと予想されます。
新型コロナウイルスの治療薬やワクチンの開発状況
ご存知の方も多いかと思いますが、治療薬とワクチンは別物です。
治療薬についての現状
まず、新型コロナウイルスの治療薬についての現状についてです。
開発中の治療薬は、以下の2つに分けられます。
開発中の治療薬
- ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬
- 重症化によって生じる「サイトカインストーム」や「急性呼吸窮迫症候群」を改善する薬剤
厚生労働省は5月12日に、新型コロナウイルス感染症に対する医薬品等は最優先で審査を行うとの通知を出しています。
公的な研究事業の成果で一定の有効性・安全性が確認されている場合は治験結果を待たずに承認申請することも可能だとしました。
スピード感を重視していますね。
しかし、日本医師会の有識者会議が黙っていません。
5月17日に、承認を早めるための特例的な措置に一定の理解を示しつつも、「科学的根拠の不十分な候補薬を治療薬として承認すべきではない」と声明を出しました。「臨床試験による十分な科学的エビデンスに基づいて承認すべきだ」としています。
すでに海外では臨床試験に入っているところもありますが、今年中に完成することは難しいでしょう。
ワクチンについての現状
感染を予防するものをワクチンと言います。
WHO(世界保健機構)よると、すでにアメリカ・中国・ドイツがワクチンの臨床試験を行なっている事が報告されています。
日本でも、田辺三菱製薬がワクチン開発に乗り出しています。
8月までに臨床試験を開始するとのことですが、順調に進んでも臨床試験が終了するのは来年の11月であり、こちらも長い戦いとなりそうです。
第2波はくるのか(スペイン風邪から学ぶ)
現状、新型コロナウイルスに関する正確な情報が少ないため断言できません。
しかし、各国の状況からその危険度は分かります。
アメリカでは、感染症対策チームの主要メンバーであるファウチ氏が「拙速な経済再開は第2波を招きかねない」と警鐘を鳴らしています。
コロナの封じ込めで一定の評価を受けていた韓国では、ソウル市内のクラブでクラスターが発生し160人以上の感染が判明しました。その後全国で第2次、第3次感染も確認されています。
中国では、武漢において「感染者ゼロ」が35日間続いておりましたが、5月に入り新たに6人の感染が確認されました。
日本でも例外ではありません。
いち早く感染が広がった北海道では2月に鈴木知事の迅速な判断による、独自の緊急事態宣言で一時感染者を抑え込みました。
しかし、4月に入って札幌を中心とする感染が広がりました。
しかし、感染症の脅威は100年前にも存在しました。
スペイン風邪(スペインインフルエンザ)に学ぶ
1918年アメリカから始まったとされるインフルエンザの流行です。
世界中で4000万人の死者を出しましたが、一説では一億人とも言われています。
日本でも約38万人の死者を出しました。
このスペイン風邪には、ある特徴が指摘されています。
1918年の春から夏にかけて、アメリカやヨーロッパを中心に感染が広まりました。一旦夏場に落ち着きを見せましたが、秋になると再び欧米を中心に爆発的な感染がもたらされたのです。
今回の新型コロナウイルスも同じような状況ではないでしょうか。
もちろん、このまま落ち着いてくれればそれに越したことはありませんが、スペイン風邪の教訓から警戒し続けることは必要です。
あらためて振り返る予防法
新型コロナウイルスの感染経路としては2つ考えられています。
①飛沫感染
感染者の咳やくしゃみ、唾などからウイルスが放出され、他者がそれを吸い込むことで感染する。
②接触感染
感染者がくしゃみや咳をする時に手で覆ってしまい、そのままの手で様々な部分に触れるとウイルスが付着します。別の人がウイルスが付着した部分を触ってしまい、その手で目や鼻、口を触り粘膜から感染する。
これらを防ぐには、現状手洗い・消毒、マスクが効果的だと言われています。
今はどこのお店でも、入り口に消毒液が置かれていますね。
みつけらその都度消毒を心がけましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
まとめ
①今もなお新型コロナウイルス陽性者数は増えている
②治療薬やワクチンの完成はまだ先になりそう
③100年前のスペイン風邪の例を考えると、第2波に備える必要がある
④手洗い・消毒、マスクを徹底する
緊急事態宣言が全国的に解除された今だからこそ、新型コロナウイルスがどれほど恐ろしいか今一度振り返りましょう。
最後に首相に一言‥。

それではまたお会いしましょう。