特別支援教育

【大人の発達障害】自閉症スペクトラム障害の特徴や症状【ASD】

自閉症ってどんな特徴があるの?どこで相談したらいいの?

 

こんにちは、ハルト(@blog_haru)です!

最近、耳にすることが多くなった発達障害についてです。中でも本記事では自閉症スペクトラム障害(ASD)について取り上げます。

この記事で分かること

・自閉症スペクトラム障害の特徴

・どこに相談すればいいのか

・うつ病や情緒的に抱える問題(自閉症スペクトラム障害の2次障害)

・治療薬はあるの?その後はどうすればいいの?

 

発達障害とは

発達障害とは、発達障害者支援法で以下のように定義されています。

自閉症、アスペルガー症候群その多の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢で発現するもの

(発達障害者支援法 第2条)

詳しくは以下の記事をご参照ください。

あわせて読みたい【発達障害を知る①】そもそも発達障害って何?ASD・PDD・ADHD・LD

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発達障害者支援法では、通常低年齢で発現するものとあります。しかし、近年大人の発達障害というのをよく聞きますね。「大人の」と表現してあるものは、概ね大学生以上の人を指している言葉です。高校生以下の子たちは「発達障害児」と呼ばれることが多いです。

 

 

なぜ近年着目されているのか

近年、うつ病などの精神疾患を抱える大人が増加傾向にあります。平成26年度は392万人だったのに対して、平成29年度は400万人を超しています。

詳しくはこちら(厚生労働省

なぜ大人の発達障害が着目されるようになったのかというと、その大人の発達障害に起因して精神疾患を発症する人が増えているからです。

 

 

自閉症スペクトラム障害の特徴

自閉症スペクトラム障害とは、自閉症やアスペルガー症候群のことを総称した言葉のことです。

定義等についてはこちらで解説していますのでご参照ください。

あわせて読みたい【発達障害を知る①】そもそも発達障害って何?ASD・PDD・ADHD・LD

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大人の自閉症スペクトラム障害の特徴は大きく2つあります。

(1)コミュニケーション・対人関係の困難さ

(2)強いこだわりによる社会適応の困難さ

1つずつ整理していきましょう。

 

(1)コミュニケーション・対人関係の困難さ

自閉症スペクトラム障害(ASD)の方は、「相手の気持ちを考えること」に困難さがあります。相手の立場に立って物事を考えることが苦手なのです。

相手の立場に立って考えることが苦手なので、いわゆる空気を読むということが難しいです。その場の雰囲気に合わせた言動ができず、社交辞令と呼ばれる行動を取ることも難しいでしょう。

他には、「言葉を字面通りで捉えてしまう」といった特徴もあります。以下に具体例を挙げます。

僕が、教育相談を受けていた母親と自閉症の子のやりとりです。

その子は、引き戸を開けようと扉を押したり引いたりしていました。母親が「頭を使って開けようね」と声をかけると、その子は本当に自分の頭をドアに押し付けドアを開けようと試みたのです。

このことから、対人関係においてうまく言葉のキャッチボールが行えずに孤立してしまう方もいらっしゃいます。

 

これらの特徴より、コミュニケーション・対人関係の困難さがある方は「職場において上司や同僚、部下とうまくコミュニケーションが取れない」「職場での暗黙のルールを理解することが困難」「共同での作業を行うことが難しい」などの困難さがあります。

 

(2)強いこだわりによる社会適応の困難さ

自閉症スペクトラム障害がある方は、強いこだわりや限定的な興味を持つことからトラブルを招く場合があります。以下に、具体例を挙げます。

例えば、私が学生の頃研究室に在籍していた際、「好きなことに没頭しすぎて仕事を忘れてしまう」という方のお話を聞いたことがあります。その方は、ゲームにハマりすぎて課金をしすぎて自己破産寸前までいきました。持ち帰った仕事や土日に行われるはずの会議にも参加せずにゲームを行い続けた結果です。もちろん職を失いましたが、このことがきっかけで病院へ行き自閉症スペクトラム障害であることが判明しました。今は、適切な支援を受けて再び自立を目指しています。

 

これは極端な例ではありますが、細かいところで言うと毎日同じ服にこだわったり同じ業務の作業手順にこだわったりなどです。

これらの特徴より、強いこだわりや限定的な興味のある方は、些細な変化に対しても抵抗感や苦痛を感じ、いつもと違う状況に対して「融通が効かない」と思われてしまうことがあります。

また自閉症スペクトラム障害のある方は、知的障害を伴わないこともあるため、周りの方に気づいてもらえずに気づいたら孤立してしまっているという状況に陥る可能性があります。

 

どこに相談すればいいの?

基本的には精神科に相談しましょう。また、現在は大人の発達障害専門の外来がある病院も増えてきています。

その他に、大学の先生によっては相談を受け付けている先生も少なくありません(僕も子供がメインではありますが、大人の方からも相談を受け付けています)。

 

上記のような症状があるからと言って、必ずしも自閉症スペクトラム障害になるとは限りません。

以下の記事にもまとめているように、自閉症スペクトラム障害とは色のグラデーションのようなもので、自閉傾向はあるかもしれないが十分に社会でやっていけるという方は多くいます。

あわせて読みたい【発達障害を知る①】そもそも発達障害って何?ASD・PDD・ADHD・LD

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決してやってはいけないことは、一人で抱え込むことです。周りに相談に乗ってくれる方はいます。まずは、身近で信頼のある人に相談し、それも難しければ専門の方に相談しましょう。

 

大人の自閉症スペクトラム障害(ASD) 2次的な症状

上記でも述べましたが、現在精神疾患のある方は増加傾向にあります。

しかし、その精神疾患は実は自閉症スペクトラム障害(ASD)の2次的な症状かもしれません。

ASDの2次的な症状

・うつ病

・パニック障害

・引きこもり

・対人恐怖症

上に挙げたのは一例です。自閉症スペクトラム障害(ASD)の方は、その特性から「空気が読めない」、「周りと協調することが困難」なことがあるため社会的に孤立しがちです。それに起因して、2次的な障害を負いやすくなります。特に、うつ病、パニック障害、引きこもり、対人恐怖症は自閉症スペクトラム障害のある方が伴いやすいものです。

 

治療薬はあるの?その後はどうすればいいの?

現在、自閉症スペクトラム障害の根本的な治療薬はありません。なので、自閉症スペクトラム障害という診断をなされた人はソーシャルスキルを獲得していくことが重要になってきます。

また、全国の障害者職業センターや発達障害者支援センターでは、職業相談や就職相談を行なっています。

 

最後に

いかがだったでしょうか。

ポイント

・自閉症スペクトラム障害の特徴として(1)コミュニケーション・対人関係の困難さ、(2)強いこだわりによる社会適応の困難さがある

・精神科、大人の発達障害専門の外来がある病院に相談する

・自閉症スペクトラム障害の2次障害として、特に、うつ病、パニック障害、引きこもり、対人恐怖症を発症しやすい

・根本的な治療薬はないため、ソーシャルスキルの獲得が重要

 

記事内でも述べましたが、ここに書いた特徴があるからと言って必ずしも自閉症スペクトラム障害であるとは限りません。気になることがあれば専門医に相談をしましょう。

また、自閉症スペクトラム障害は気づかれにくい人が本当に多くいます。もし周りにあの人そうかも‥という方がいらっしゃったらぜひ支援してあげてください。本人の頑張りがあり、周りからの支援があれば何不自由なく社会でやっていけるものだと僕は思っています。

 

それではまたお会いしましょう。

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